私は西原村に事務所を造ったんです。その時に、地下室も造りたいなあということで、測量士の友達に紹介を受けて、基設計さんの事務所まで相談に行きました。でも、地下室は湿気が出るからやめた方がいいということで中止して、その時はその話で終わったんですよね。その後コツコツ3年かけて自分で事務所を仕上げました。
そこを自宅と兼用にしようと思っていたんですけど、家内が引っ込みすぎているというので、以前住んでいたこの場所に新しく家を建てることにしました。その時住宅の各メーカーをまわって。OMソーラーシステムがいいよねということで、住宅展示場などでいろいろ話を聞いていたんです。そしたらまた測量士の友達から、「私の知り合いもソーラーシステムを扱っているから、話を聞いてみたら」と言われました。じゃあ1回話を聞こうかと会ってみると、どこかで見たような・・・。
それが何年か前に相談に行った基設計の山本さんだったんです。
それから話が進んで、じゃあお願いしようかということになったんです。縁があったんですね。風水や気の流れもしっかり考えて設計してくださるそうで、それもいいなと思ってお願いしました。このソーラーのシステム”そよ風”と、風水で健康でお金がザクザクたまるような感じでやってくれ、と(笑)
ソーラーシステムにも2種類あって、熱を当てるところにガラス板を使うタイプとガルバリウム鋼板を使うタイプがあります。ガラスは割れたり、メンテナンスが後々大変だということで、ガルバリウム鋼板を使うこの“そよ風“を選びました。熊本市内に住んでいた時は、普通の住宅だったので、冬は朝なんか外気とほとんど変わらないくらい冷えました。夏はもう外気よりも暑いくらいです。
普通帰って来たら、あわててストーブやクーラーをつけるじゃないですか。“そよ風“の家は、それがないんです。その点が非常にいい。
ちょっと寒いときは重ね着するなり、靴下履くなりしたら十分です。エアコンは容量の大きいのが1台あれば十分ですね。帰ってきたときの寒かったり暑かったりはほんとにないです。もちろん補助冷暖房機ですから、エアコンや床暖房の暖かさや涼しさとは違いますけどね。自然に近い状態の感じです。
壁は珪藻土と和紙を使ってあります。ビニールクロスは一切ない。謳い文句では、珪藻土は1平方メートルあたり牛乳瓶1本くらいの水を吸収するといいます。乾燥はするんでしょうけど、乾燥しすぎてどうのこうのというのは感じたことがないですね。だからアレルギー持ってる人たちが来ても、ぜんぜん心配ない。
熱意を込めて造ってもらいましたから、その点はありがたかったです。木材を一つ選ぶにしても、自分で行って、なるだけ節の少ないような木材を選ばれたみたいで・・・。山本さんは自分のやりたいことをやってると感じました。
家ができてくると、どんどんどんどんイメージができてくるんですよ。その都度その都度よくしていった。ちょっとしたことですが、雰囲気が違いますね。天井に厚い板を飾りに貼るというアイデアは、現場でこうしたほうがいいんじゃないかと話し合いながら変えていったものです。こういうところが基設計さんではすぐ変更ができます。融通がきくんですよ。大手住宅会社あたりは全然変更がきかないですね。ひとつ変更しようとしたら、すぐそろばんはじいていくらになりますと。家はある程度出来上がっていかないとわからないんですよ。ちょっと勝手が悪いということで、まだ間に合う時期だったら造り替えてもらえました。
この家で一番気に入っているのは、この吹き抜け です。 ここにごろんとなっていたら落ち着くんです。 上に格子みたいなのがつけてあるのは、山本さんのアイデアです。
風水上、私には11という数がいいそうで、この本数が11本あるはずです。 これも現場で、「じゃあこうしよう」ということで決まりました。
2年間住んでみて、概ね満足ですね。ちょこちょこ不具合があったときは手直ししてもらいながら。家は100%満足はないですから、8割あればいいほうじゃないでしょうか。まあその1割2割の不満は設備メーカーに対してのものが多いのですが。屋根の鋼板が熱によってボコボコと音がしたり、豪雨の時の雨音がうるさかったりしました。そこは防音工事などで改善してもらいました。
「そよ風」はとてもよいシステムで満足していますが、このような部分をメーカーさんにもっともっと研究していただき、よりよいソーラーシステムになることを期待しています。途中で不安感というか、不信を持ったらいいものはできないですよね。その点は全然なかったですね。基設計さんは話し合いができるから、疑う余地がないんです。